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仕事が忙しすぎて趣味を持てなかった父、私が選んだ父の日の贈り物で母との甘い時間も取り戻して欲しい。

母の日が終わるとあっという間に父の日がやってきます。
毎年「何をしてあげたら喜んでくれるかな?」とか、「去年忙しくてうっかり忘れてしまったから今年は奮発してあげたい」などと、皆さんいろいろな思いをめぐらせていらっしゃると思います。

女性であるお母さんへの贈り物はすぐ決められる方が多いと思いますが、男性であるお父さんへの贈り物となると意外と悩んでしまうことでしょう。
最近では、母の日と比べて少し寂しげでひっそりとしたイメージが否めなかった父の日も、私から見ると華やぎを増したように感じます。
こう感じるのは、もしかしたら忙しさに追われてなかなか世の中の父の日事情の変化に目を向けず、ただただ食べることが大好きな父には、日本酒やそのおつまみなどが並ぶコーナーで選んだものを贈ってあげれば、「今年もこれで喜んでもらえる」といった考えしかなかったからでしょう。
最近の父の日事情を知ったのは、いつもプレゼントを購入するデパートに向かう途中、会社の友人から聞いていた男性に贈り物をするには最適だというお店の前を通り、
中に入ってみたからです。

そのお店は、男性に向けたベーシックなものから個性的なものまで数多くの商品を取り揃えたお店です。
男性向けの商品に特化しているとあって、やはり父の日フェアも開催されていました。
そこには毎年私が選んでいた食べ物とは異なり、一味もふた味も違った個性的なものが並んでいたのです。
ワインなどは、メッセージや名入れはもちろんのこと、ソムリエが選んだ相性のいいチーズとのセットがあったり、好みに応じてブレンドされた豆と挽きたての香りと味わい、その作業までをも味わえるコーヒーミル付きのプレゼントまでありました。
この状況に触発された私は、最近「これといった趣味が無いから休日ですらもてあましている、こんな調子で数年後に訪れる定年には何をして過ごそうか」とつぶやいている父に、「そうだ今年は、好きな食べものを単に贈るのではなく趣味にもつながるオンリーワンな品物を贈ろう」と決め、毎年のプレゼント選びの方法から打破することにしたのです。

以前父が「いつもつまみは母さんにまかせっきりだから何品かは自分で作れたらなあ」と話していたことも思い出し、思わず料理がしたくなりキッチンに立つ気持ちが沸いてくるような道具を選ぶことを思いついた私。
そういったきっかけを男性に作ってあげるには、触れてみたくなる個性的な道具はなかなか強力なアイテムとなるはずです。
そしてどんなジャンルの料理でもまずは包丁に慣れてもらわなくてはならないでしょう。
私も、今回が父にとってオンリーワンとなってもらえそうな贈り物をするのは初めてです。
ですので初心者としてちょっとだけ凝った贈り物として、包丁に名前を刻んでもらうこととしました。
店員さんともよく相談し、はじめて包丁を握る人でも使いやすいものを選び、さらにあることを思いつき刻んでもらう文字にも一工夫。
それは私が生まれる前まで母が使っていた父の呼び名、つまりお父さんではなく下の名前です。
文字を刻んでもらうまでには2週間ほどかかるそうですが、既に出来上がりを想像して大満足な私がいました。

この贈り物を父が手にした時、いつもとは違った品物にとまどいながらも私の意図を察してくれたような笑顔も想像できます。
また一品覚えるだけで母をてこずらせ悪戦苦闘する父の姿も目に浮かんできます。
趣味といった趣味を持たなかったというよりは、仕事に追われて趣味を持てなかった父にとって料理がそういった存在になってくれることを願い、刻んだ文字を視るたびに母と付き合っていた頃、そして新婚時代の甘い時間を思い出しながら、二人で仲良くキッチンに立つ定年後の素敵な時間を過ごして欲しいと願う私です。

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